精密機器とはどんなもの?

私たちの生活を支えている精密機器

精密機器というもの

精密機器は本当に幅広く利用されています。 もちろん日常生活の中でも、意識せずとも精密機器を使っているもの。 その代表例がスマートフォンでしょう。 家庭の中で何気なく使用している物の中にも、精密機器は多くあります。 実際、どのようなものがあるのでしょうか。

家庭にも見かける精密機器

「精密機器」と似た言葉で「精密機械」という言葉もよく耳にします。
違いは「機器」と「機械」ということば。
「機械」とは人力以外の力、たとえば蒸気や電気といったものを動力として一定の運動や仕事をする、比較的大規模なものを指して使われます。
それに対して「機器」とは、人の力で操作することが必要となるもので、どちらかというと「道具(ツール)」としての物を指します。
「機械」に比べると小規模な場合が多いもの。
そして「精密」という言葉は、非常に細かい点まで注意がされている事や、細部まできわめて正確な寸法で作られている事などを表すときに用いられます。
つまり「精密機器」とは、細かい部品が寸分のズレもなく組み合わせて作られた、人の手で操る高性能の「道具(ツール)」ということになるわけです。
こうした「精密機器」は、私たちの日常生活の中にもたくさん存在しています。
たとえばスマートフォンは、日本人の約7割の人が使用している最も身近な精密機器と言えるでしょう。
他にも、医療機器や研究に使用される検査機器や測定器などをはじめ、通信の分野、また製造・建設といったモノづくりの分野、介護分野のようなサービスの分野と、生活になくてはならない物。
さらに、宇宙航空の世界でも、宇宙衛生機器・航空宇宙用レーダーなど、最先端技術の分野でも重要な役割を担っています。
スマホからロケットまで、非常に幅広い分野で活躍していると言えるでしょう。

実際に存在する精密機器

現在、精密機器といわれるものは本当に多岐にわたる分野で用いられています。 日常生活で使われているものから宇宙開発に関わるものまで、その範疇は非常に広いもの。 形状も、用途も本当にさまざまです。 ここでは、具体的に産業やサービスの中でどのような精密機器があるのかを見ていきます。

精密機器の取り扱いには注意が必要

精密機械は、数百や数万にも及ぶ微細な部品の集合体。 多くの細かい部品が絶妙なバランスで組み合わさっているため、振動や衝撃、また気温や湿度の変化に対して非常に敏感になっています。 とてもデリケートな機械のため、外的影響に対して配慮する必要があります。